夏休みに入ったら、夏休みの過ごし方、やるべきことなど、いくつか記事を更新しようと思っていましたが、すっかり怠けてしまい、夏休みもあと10日ほどとなってしまいました。夏休みは順調に予定を消化できているでしょうか。
うちの中2の娘は、この夏結局2校(都立1校、私立1校)の学校見学会に参加してきました。生意気にも上二人の兄と同様、私服の学校がいいと言っており、制服のない学校で予定があったところを選択しました。2校とも中堅どころをまわったのですが、中堅どころだと都立は行事や部活動がやや中途半端な感じになり、娘にはあまりいい印象ではなかったようです。小学生のときに何度も行事を観に行っている国高と西を知っているせいもあると思いますが。みなさんは、おやこともども「行きたい学校」(行かせたい学校)、「行ってもいい学校」(いかせてもいい学校)は見つかったでしょうか。一通り見学会やオープンキャンパスを見てきたら、改めて全校並べて比較しておくのもよいと思います。


■来年度以降の入試制度

令和2年度入試要項は10月に発信されると思いますが、今年の入試結果を踏まえて都教育委員会での議論が進んでいるようです。

令和2年度東京都立高等学校入学者選抜検討委員会報告について

令和2年入試(現中3)に大きく影響のありそうなのは以下2点です。
  • 男女別定員制の緩和
  • 合格候補者数決定
前者は、定員通りに合格者を出すことで男女間で合格最低点に大きく差がついたり、場合によっては、男女いずれかは全員が合格したにもかかわらず、他方は定員割れになり二次募集が生じたりするのを少しでも防ぐ効果があります。今年も31校で定員の1割を対象に実施していますが、その割合を拡大するか否かということのようです(医学部入試で話題になったこととは話は違います)。
後者は、日比谷で辞退者が増え、二次募集が発生したことが影響しているのでしょう。平成8年(1996年)入試までは都立も補欠合格制度があったようですね。その当時はどうだったのかわかりませんが、今は併願私立校の学費の延納制度があり、たいてい都立合格発表の当日や翌日が期限となっています。都立が補欠合格を出すとなると、その延納期限を後倒しにするのかとか、いったん私立校に入学手続したけど取り消せる(返金できる)のかとか、いろいろ問題は出てきそうです。以前のように補欠合格を出せばよいという話ではなく、私立校も含めた制度面の調整が必要なので、ここは簡単には決まらないかもしれません。

令和3年以降(現中2以降)の入試についても議論されています。
  1. 英語スピーキングテストの結果の活用方法
  2. 併設型中高一貫校の入試問題
1.は、英語の学力検査100点に含めるか、100点とは別に加点するかのいずれにしても、入試の1,000点中の学力検査分700点(残り300点は内申)に他教科と同様に換算する方法となりそうです。
  • 英語100点(スピーキング20点+その他80点)→140点に換算
  • 英語120点(スピーキング20点+その他80点)→140点に換算
2.は、令和3年入試から都立武蔵と富士の2校の高校募集がなくなることに伴い、現在グループ作成している英数国の問題を、引き続きグループ作成とするか、都立共通問題にするかという議論です。品質維持が困難になることと、応募倍率アップを図りたいことが背景にあるようです。

いずれも引き続きの検討結果の公表を待ちましょう。

さて、8月末から、Vもぎ、Wもぎ、駿台とも本格化してきます。夏休みの成果を相対的な評価で測ってみましょう。日程もかぶることが多いので、(Vもぎ、Wもぎはいずれかのみ受験するとして、)志望校レベルに合わせ、それぞれ受験回数を確保して目標レベルを獲得できるよう、日程調整してください。

2020年度用 東京都 高校受験案内
首都圏私立高校 推薦・優遇入試ガイド2020年度用 [ 晶文社学校案内編集部 ]