11月も残すところ1週間を切ってしまいました。既に期末試験も終わり、最後の三者面談もスタートしているかもしれませんね。

期末試験が終わると志望校(というか受験校)を決めます。学校と本人、保護者で内申と受験校を確認する場が最後の三者面談です。私立の入試相談が12月15日から解禁になり、中学校の担任の先生はそこに単願推薦や併願優遇の申請を持っていきます。この2,3週間の間に全生徒の受験校を決め、校内で推薦を取り付けるため時間はありません。三者面談の場で意思決定しなければなりませんので、その場で希望を伝え、担任の先生と合意できるように準備しておきましょう。

都立志望者の場合、三者面談で決めるのは
(1)都立の受験予定校(推薦入試/一般入試)
(2)私立の受験予定校(うち少なくとも1校は併願優遇)
です。

これまで、様々な情報誌や実際に訪問するなどして「行きたい(行かせたい)学校」「行ってもいい(行かせてもいい)学校」を固めてきたと思います。また、1学期の内申点と模試で、自身の成績や学力がそれらの学校のレベルに到達しているか、ギャップがどの程度あるかなども把握できていると思います。前回までの面談でも、ある程度志望校を想定しつつ、内申をどこまで上げるべきか、そのためにはどうしたらよいか、なども担任の先生と話ができていると思います。これらの状況を踏まえ、今度の三者面談で内示される内申点の結果によって、受験校をどのように落ち着かせるかを準備しておきましょう。

都立トップ校~2番手、3番手校あたりを志望する場合、私立は①挑戦校②実力相応校③安全校の3校くらいを受験するのが一般的と思います。
内申点次第で③安全校を併願優遇で確保できると、①②を思い切って受験できますし、③安全校が「行ってもいい(行かせてもいい)学校」であれば、都立も強気な受験が可能になると思います。
※かつては併願優遇の場合、私立の第一志望であることが条件の学校が多かったですが、最近は志望順を問わない学校が増えてきましたので、幅広い受験がしやすくなってきています。

英検の加算を加えても併願優遇基準にあと1点足らないという場合、期末テストやワークではその1点を上げるために頑張ってきたと思います。三者面談でその+1点が獲得できていることがわかれば予定通りの受験パターンでいけますが、そうでない場合は、併願優遇基準がより低い私立校を押さえにいくか、都立校の志望自体を見直すかが必要になってくると思います。仮に都立の志望レベルを落としても、私立が1校でも受かれば都立の場合志望の差し替えも可能なので、改めて本来の志望校にチャレンジすることもできます。その場で意思決定を求められるわけですから、このあたりをご家庭内でしっかりシミュレーションしておくことが大事です。

もうひとつ考慮しておくべきことは、学校の先生が持っていない模試の情報の扱いです。内申点は志望校の基準には少し届いていないものの、偏差値では合格可能性60%ラインを優に超えているという場合、その志望校を受験するための攻防が見込まれます。学校側は当然合格率が高い都立の受験を勧めてくるはずです。併願優遇が取れている状況であれば、都立の受験は希望通り受け入れてくれる可能性がありますので、模試の成績も準備して説得できるようにしてください。

過去に書いた記事も再掲しておきます(同じような内容ですが)。

14 志望パターンを(オプション案も含め)決める

16 期末テストが終わりました

お子さんの志望状況、学力や内申点、また、先生や中学校の持っている情報により、いろいろな状況があるので単純ではないかもしれませんが、持っている情報を駆使して可能性を広げ、その時点の最善の選択ができるよう支援してあげてください。

受験校が決まれば,中学校長宛に推薦依頼書を作成するなど、いよいよ受験に向けた手続が具体化していきます。必要な文書の提出を漏らさないよう、作成の声掛けや締切の管理なども忘れずにお願いします。

急に寒くなってきましたので、お子さんの体調管理もよろしくお願いします。また1,2月が受験ですから、そろそろインフルエンザ予防接種も受けさせるようにしてください。